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薬剤師として思うこと
取締役徳田克
調剤薬局で働く薬剤師にとって、使命とは何であろうか?まさか承知していないわけではないが、時には考えてみるのもよいであろう。もちろん使命とは「患者様の健康に貢献する」ことであり、特に誰からか教わったわけではないが、いつしかそれが心の中に根付いていたと思うのである。
さて、調剤薬局の薬剤師は、患者様から信頼され「次もあの薬剤師さんのところへ行ってみよう」と思われることが本懐であろう。日々患者様に接する時、患者様の求める事に的確に答える誠意ある対応が信頼関係を生む。そのためには日々自らの知識を高めることと、何らかの不安を抱えているであろう患者様の気持ちを察して共感する姿勢が必要である。知識力は自分の意欲で磨くことが出来るが、信頼関係を築く接し方は日々の経験と反省からでしか磨かれない。ここで言う「経験と反省」とは、患者様と接する中で何を望んでいるのか疑いを積み、どう話したらより良いか問いを重ねることである。そして、この痛切な経験の裡に薬剤師の使命の何たるかを自覚していくのではなかろうか。つまり、教わることではない、自覚して身につけていくものだと思うのである。薬剤師として働く目的は自尊心を満たすためではないし、地位や名誉を得ようとするためでもない。薬学教育が6年制になったから地位や名誉が得られるわけでは、更にはない。そのことに気付かず自分の使命も承知せず働いている薬剤師がもしいるならば、世間に対して貢献はおろか、いつまでたっても未熟で魅力のない存在でしかありえないだろう。しかし、私は悲観してはいない。なぜなら、薬剤師の使命を自覚し、そして自分の精通している道こそ最も困難な道だと覚悟して働いている薬剤師は、いたるところにいるのだから。
